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下地歯科ブログ

予防歯科

2025年07月09日 13:51 妊娠性歯肉炎のリスク 予防歯科

妊娠中は女性ホルモンの影響でむし歯や歯周病になりやすい時期です。歯ぐきに起こる炎症により、早産・低体重児出産のリスクが高くなります。

また、むし歯菌や歯周病菌は、お母さんお父さんから赤ちゃんに感染することが多いです。ご家族のむし歯菌や歯周病菌を減らしておけば、赤ちゃんの感染年齢を遅らせることができ、むし歯予防につながります。

妊娠中は、赤ちゃんが生まれる前の準備として、ご家族で口腔ケアに取り組みましょう。

 

妊娠中にはエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの分泌が増加します。これらのホルモンは、歯茎の血流を増やし、歯茎を柔らかくし、炎症を起こしやすくします。その結果、妊娠性歯肉炎という状態になることが多く、歯茎が赤く腫れ、出血しやすくなります。

 

妊娠性歯肉炎のリスク

 

妊娠性歯肉炎は、適切なケアを行わないと進行し、歯周病に発展する可能性があります。歯周病は、歯を支える組織が破壊される病気で、最悪の場合、歯を失うことになります。さらに、歯周病は全身の健康にも影響を与え、心臓病や糖尿病との関連も指摘されています。妊娠中の歯科ケアは、母体と胎児の健康を守るために欠かせない要素です。ホルモンバランスの変化による口腔内のリスクを理解し、適切なケアと定期的な歯科検診を受けることで、健康な妊娠期間を過ごすことができます。


2025年06月04日 14:06 6月4日~10日まで歯の衛生週間 予防歯科

6月4日~10日まで歯の衛生週間です!

今日は、日本歯科医師会のHPから歯磨き後のうがいについての内容を転用してご紹介します★

歯磨き後のうがいは1回?

むし歯はいわゆるむし歯菌が糖を食べて酸を作り、これが歯の成分である(ハイドロキシ)アパタイトを溶かすことにより起こります。これを「脱灰」といいます。

初期のむし歯では、脱灰したアパタイトが歯に戻る「再石灰化」と呼ばれる現象が起こります。フッ素、正しくはフッ化物を含むアパタイトは再石灰化を起こしやすく、いったん歯に戻ると次には脱灰しにくいため、歯の表面が強いアパタイトに置き換わってむし歯に強くなります。つまり再石灰時にフッ化物がお口の中にあることが重要となります。これがむし歯予防にはフッ素入りの歯みがき剤(ペースト、粉など)が良いといわれるゆえんです。

ところが歯みがきの後に何回もうがいをすると歯みがき剤に含まれるフッ化物が流れて薄くなってしまうのです。歯磨き後に汚れを吐き出した後の仕上げのうがいは、ごく少量の水で1回だけにして、しばらく飲食しないことにより再石灰化効果が高まると言われています。現在、国内で販売される歯磨き剤の多くは身体に安全な濃度ですので安心して使用できます。


2025年03月05日 10:10 プラークコントロール 予防歯科

プラークコントロール

プラークというのは歯にたまる白っぽいカスのことですが、これは食べかすではなく、お口の細菌の集合体です。

蓄積したプラークは、放置しておくと虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。

そのため、歯に歯垢がたまらないようにコントロールすること、それがプラークコントロールです。プラークコントロールを実践するためには、歯磨きももちろん大事ですが、実はそれだけでは十分ではありません。

 

プラークコントロールを実践するために必要なこと

◆正しい歯磨きを実践する

プラークを分解する歯磨き粉を使っていればプラークコントロールができる、というわけではなく、実際、歯磨き粉というのは、プラークコントロールに欠かせないもの、というものでもありません。

本当に大事なのは、歯ブラシで機械的にきちんと歯磨きができていることです。

 

ただし、歯磨きもただただゴシゴシと磨くだけではあまり効果がなくむし歯や歯周病を効果的に予防するためには、ポイントを抑えた正しい磨き方ができていることが重要です。

その為に歯科医院で正しい歯磨きの仕方についての指導を受けておくことをオススメします。

 

◆食生活に注意する

プラークというのは、食事内容、食事の摂り方によってもつき方が変わってきます。

たとえば、砂糖の入ったものをよく食べる、間食をする、炭水化物をよく食べる、寝る前に食べる、

というような食生活をしている人はプラークが溜まりやすくなり、例え歯磨きをしっかりとやっていたとしても、取り残しが出る可能性も高くなるため、歯のトラブルを起こしやすくなります。

 

◆歯医者で定期的なケアを受ける

どんなに歯磨きが上手な人でも、100%汚れを取り切ることは難しく、いくらか磨き残しが出てしまいます。

そしてその磨き残しが蓄積していくと、そこから虫歯や歯周病が発症してしまいます。そのため、数ヶ月に一度(個人によって差があります)は、歯科でクリーニングを受けることが大事です。


2025年02月12日 13:25 歯磨きのタイミング 予防歯科

歯磨きのタイミング

朝起きた時、ご飯を食べた後、夜寝る前…。

「歯みがき」は、みなさんの歯を守るために欠かせないセルフケア。

たとえ忙しかったり面倒くさくても「この時だけは絶対磨くべき!!」というタイミングがあります。

寝る前に歯みがきだけは絶対にしましょう!と言ってしまうと、「他の時間はしなくてもいいの?」と思われるかもしれませんが、もちろんそうではありません。

しかし、それぐらい就寝前の歯みがきは大切。

本来私たちのお口は「だ液」が殺菌や歯の再生などを促し、健康な状態を保とうとしています。

しかし、睡眠中にはその「だ液」がほとんど分泌されません。

つまり、眠っている間は口腔内が乾き、菌が繁殖しやすい環境となってしまうのです。

むし歯の発生には、むし歯菌、歯の質、糖分、時間の経過が関係しています。

むし歯菌は、食べ物に含まれる糖分を食べて増殖し、酸を排出します。

その酸によって歯の表面を覆うエナメル質は溶け出してしまうので、「糖分がお口の中に長い時間とどまっている状態」は、むし歯菌に餌を与え続けているようなもの。

そのため、就寝前にはフロスや歯間ブラシも使って可能な限りお口を清潔にするのがおすすめです。

さらに、食事やおやつの後の「細菌が増えやすいタイミング」も欠かさず歯みがきをして、細菌から歯を守っていきましょう。


2024年11月07日 14:23 唾液の働き 予防歯科

よく噛んで唾液を分泌させることは大切?

はい、非常に大切です。

 

よく噛むことは唾液の分泌を促して消化を助け、またストレスの解消にもなり、健康維持に役立つことが知られています。ゆっくり食べると満腹感も得られやすいことが知られています。

唾液には消化や潤滑などの働きの他、洗浄や抗菌作用などがあり、口の清潔や肺炎予防などに欠くことができない貴重なものです。唾液のネバつきは水分不足のサインですので気をつけてください。

手軽に噛めるという点で、チューイングガムは便利です。入れ歯の方には、「歯につきにくいガム」もあります。キシリトール入りのガムにはむし歯予防効果もあります。

 

口が渇いてしまう場合はどうすれば良い?

水分の不足やストレスなどで、唾液が減ることが原因です。ストレスの緩和も兼ねて、ガムなどを噛むのも有効です。水分を口に含んで潤したり、マスクをつけて蒸発を予防するのも良いでしょう。かぜやインフルエンザの予防のためだけでなく、マスクをつけることで蒸発が少なくなり口の乾きも和らげることができます。特に、冬場の避難所のような湿度の低い環境では有効です。歯みがき剤のようなチューブに入った保湿ジェルは乾燥予防に有効です。小豆大程度を、舌や頬の粘膜に薄く塗り広げてください。入れ歯が歯肉に接する部分に塗ると、入れ歯の安定に役立つことがあります。

 


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