SAVE THE TEETH 歯を守る

   

下地歯科ブログ

唾液の働き 2024.11.07更新

よく噛んで唾液を分泌させることは大切?

はい、非常に大切です。

 

よく噛むことは唾液の分泌を促して消化を助け、またストレスの解消にもなり、健康維持に役立つことが知られています。ゆっくり食べると満腹感も得られやすいことが知られています。

唾液には消化や潤滑などの働きの他、洗浄や抗菌作用などがあり、口の清潔や肺炎予防などに欠くことができない貴重なものです。唾液のネバつきは水分不足のサインですので気をつけてください。

手軽に噛めるという点で、チューイングガムは便利です。入れ歯の方には、「歯につきにくいガム」もあります。キシリトール入りのガムにはむし歯予防効果もあります。

 

口が渇いてしまう場合はどうすれば良い?

水分の不足やストレスなどで、唾液が減ることが原因です。ストレスの緩和も兼ねて、ガムなどを噛むのも有効です。水分を口に含んで潤したり、マスクをつけて蒸発を予防するのも良いでしょう。かぜやインフルエンザの予防のためだけでなく、マスクをつけることで蒸発が少なくなり口の乾きも和らげることができます。特に、冬場の避難所のような湿度の低い環境では有効です。歯みがき剤のようなチューブに入った保湿ジェルは乾燥予防に有効です。小豆大程度を、舌や頬の粘膜に薄く塗り広げてください。入れ歯が歯肉に接する部分に塗ると、入れ歯の安定に役立つことがあります。

 


高血圧とお口の関係 2024.10.21更新

高血圧とお口の関係

実は高血圧とお口の健康に深いつながりがある事をご存知でしょうか?

 

高血圧が指摘されるのは、繰り返しの血圧測定により最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上の場合です。この状態が持続することで、心臓病や脳卒中などのリスクが高まり、全身の健康に様々な影響を与えます。

 

高血圧患者様の口腔内に見られる特徴

高血圧はその大半が原因不明の「本態性高血圧」と言われるものです

「本態性高血圧」とは、特定の原因が見当たらないものの、生活習慣病の一環として捉えられる高血圧症のことを指します。

これは様々な要因が重なり、具体的な原因が特定できない高血圧です。

高血圧と診断される人の約90%が、本態性高血圧であるといわれています。

食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレス、遺伝的体質など、遺伝的要因や生活習慣によるものがいくつか重なり起こっていることが分かっています。

 

この状態は、動脈硬化や高脂血症といった他の健康問題と深い関連があり、心血管系の病気へと繋がる危険性を内包しています。

 

高血圧症の管理に用いられる降圧剤には、多岐にわたる副作用が存在します。

降圧剤のなかにはその副作用で口腔乾燥を起こすこともあるため、それが歯周病の進行を早めているとも考えられます。

口腔乾燥は唾液の減少を招き、唾液が持つ天然の洗浄作用が低下するため、細菌が繁殖しやすい環境となります。これらの状態は、歯周病だけでなく虫歯のリスクも高め、結果として全身健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

 

高血圧の人は中等度の歯周病が健常な人の1.5倍になると報告されています。

歯肉増殖がある場合は、歯科医師や歯科衛生士に定期的なプラーク除去をしてもらって歯周病予防に努めましょう。

そして、歯科治療時には、「高血圧であること」を事前に知らせておきましょう。


染め出し 2024.09.19更新

染め出し

皆さんは歯科検診などで、染め出ししたことがありますか?

染め出しは歯のプラーク(歯石)を色で染めてくれるものです。染め出しをして分かることは歯磨き習慣の癖や磨き残しの場所です。汚れを見える化することで、

・どんな磨き方をしているのか?

 

・磨くのが苦手な場所

 

がはっきりわかります。

 

染め出し液で染まったところ=歯磨きが苦手なところ、なのです。

 

歯垢を赤く染めることによって、「こんな場所にこんなにみがき残しがありますよ」とはっきりとわかります。丁寧に歯を磨いている患者さんでも、歯が全く染まらないということは殆どありません。

 

・右利きで右側に汚れが集中している

 

・奥歯はきれいなのに前歯に汚れが集中している

 

・歯の表面はきれいでも歯と歯の間が染まっている

など磨き方に癖がある場合も染め出しでわかります。

 

染め出しをする事で、ご自身の磨き方の偏りの癖などが目視ではっきりと分かり

普段の歯磨きで意識して磨く事ができるのです。

 

そして、次の検診などで改善されているか観察しています。

 

しかし、どんなに歯を磨いても赤い染め出しが取れないところは、むし歯の可能性があります。

また詰め物やかぶせ物の境目が赤く染まり歯ブラシをしても取れない部分も、隙間が空いていて歯垢が入り込んでいたりむし歯になっている状態です。

むし歯は初期対応が重要ですので、この染め出しがむし歯治療の早期治療には重要な処置となります。

気になる方は、検診にお越し下さい★


健康なよい歯 2024.08.15更新

『健康なよい歯』の状態を保つには、毎日の歯みがきが不可欠です。しかしどんなに歯をみがいても汚れの落ちにくい場所があります。

それが、「歯」と「歯ぐき」の間にある、『歯周ポケット』と呼ばれる「みぞ」です。

「歯周ポケットという名前は聞いたことがある」という方も多いと思いますが、

実は、歯周ポケットの存在は「歯を失ってしまう前兆」でもあるのです。

 

◆『歯周ポケット』ってナニ?

歯と歯ぐきの間には「歯肉溝(しにくこう)」と呼ばれる溝があります。

プローブという歯肉溝の深さを測る歯科用の器具で測定します。検診などで、歯茎がチクチクする検査しますね、と言われた事がある方は多いのではないでしょうか?(^^)
健康な歯ぐきの深さは1〜3mm程度です。

この歯肉溝に​​歯垢(プラーク)が溜まり、歯垢の中にいる歯周病菌により歯ぐきが炎症を起こすと溝が深くなっていきます。

この深くなった溝を「歯周ポケット」と呼びます。

歯周病は歯ぐきの腫れや出血、口臭、膿などの症状を引き起こし、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を溶かして歯が抜け落ちてしまうことがある病気です。

歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、さらに歯垢が溜まりやすくなって歯周病が悪化しやすくなります。

 

歯周病菌はただ歯周ポケットを深くするだけではなく、同時に『歯石』を作りだし、そこを隠れ家にしてどんどん繁殖していきます。歯の表面はもちろん、歯周ポケットの中にも「歯石」を作りだすのです。その奥には歯ブラシも届かないため、「細菌のすみか」となり、

恐ろしい数の細菌が繁殖します。

 

歯周ポケットの深さを測る検査を定期的に行うことで、歯を失う病気の歯周病を防ぐ事ができます。

歯科検診は、歯や歯茎の痛みがなくても、この歯周ポケットの状態を調べるためにも

非常に重要な検診なのです★


知覚過敏 2024.07.10更新

知覚過敏を放置すると、、、

冷たいものが「キーン」と歯にしみる知覚過敏…ふと気がつけば自然に治っていたという経験はありませんか?知覚過敏は軽度な初期段階では自然治癒することがあります。

知覚過敏の状態を放置したからといって、重篤な病気につながるわけではありませんが、

食べ物をしっかり噛むことができなかったり、食生活が偏ったりする原因にはなります。

また、噛み方が変われば顎の筋肉の付き方、輪郭まで変わってしまう可能性がありますし、何より食事が楽しくありません。

単なる知覚過敏と勘違いし、むし歯や歯周病を放置して重症化させるというケースはよく見られます。

 

進行した知覚過敏の場合は、自然に治ることはあまりありません。歯の表面をコーティングする方法や過敏になっている神経をレーザーで鎮める方法など、歯医者さんで知覚過敏の治療を受ける必要があります。あまりにも知覚過敏が酷い場合、最終手段として歯の神経を抜くことがあります。

 

そのため、少しでも違和感があった場合は、歯科医院を受診することをお勧めします。

 

 


歯の衛生週間 2024.06.04更新

こんにちは、下地歯科です。

今月は歯の予防週間がありますので、当院にもデンタルグッズで販売しているキシリトールについて更新します♪

キリトールは白樺の樹液などから抽出される天然の甘味料の事です。

甘い砂糖とは違い、酸を生成しないので、歯垢をつきにくくし、はがれやすくもしてくれる優秀な成分です。

また、むし歯菌(ミュータンス菌)を減少させることもわかっており、 むし歯予防に効果的な製品には、甘味料としてキシリトールが50%以上含まれていることが望ましく、100%配合のガムが最も効果的なのです。

キシリトールが配合されたガムをかむことにより、だ液量が増え、歯の再石灰化が促進されることも効果のひとつです。

予防目的で使用する場合、1日3~4回食べることが効果的でと言われており、歯垢を落としやすくするには歯磨き前がベストで、また、だ液の分泌が減る就寝前に噛むことも効果的です。

但し、ここからは大切な注意点です!!

キシリトール入りのガムは食品ですが、体質によっては下痢などの症状が出る場合もあるので注意が必要です。

 キシリトールを食べると、2 週間で歯垢が減りはじめ、3カ月ほどでむし歯になりにくくなるという 研究発表も出ているようですが、毎日の歯磨きが一番大事だということはいうまでもありません。

キシリトールについて過剰な期待を持つことはお勧めできませんが、 「無理なく摂取できる方法を習慣にすると効果があるかもしれませんね。


歯科治療の中断 2024.05.05更新

歯科治療の中断は危険です!
歯科医院の役目は、むし歯や歯周病などによる「お口の痛み」を取り除くことです。

しかし、実際にはそれだけでなく、歯の寿命が短くなったりしないよう、将来のことを考えた処置もしています。そう、痛みがなくなったからといって治療を中断してしまうと、いずれ歯を失い、美味しく食事ができなくなってしまうのです。

 

詰め物や被せ物が仮のまま・・

むし歯の治療では、患部を保護したり見た目が悪くならないよう、仮のものをつめたりかぶせたりすることがあります。一見すると「もう治った」ように見えますが、実はそのまま放置すると、新しいむし歯ができるリスクが格段に高くなります。仮のものは、あくまで仮。精度が非常に低く、接着も弱いため、隙間から簡単にむし歯菌が入り込み、見えないところでむし歯が進行していきます。「痛い!!」と感じる頃には、むし歯が大きく進行し、寿命が著しく短くなってしまっていることも珍しくありません。

 

むし歯が進行して神経にまで達すると、痛みが生じます。そこで神経を除去する治療を行いますが、実はそれだけではむし歯は治っていません。神経をとれば痛みは感じなくなりますが、むし歯はそのままの状態。つまり、最後まで処置せずに放置すると、痛みのないままむし歯がどんどん進行し、歯がボロやがては歯が折れてしまったり、むし歯菌があごの骨にまで到達して、非常に激しい痛みの原因になります。神経をとり除いたら、必ず最後まで治療しましょう。


優秀な歯ブラシ 2024.04.10更新

優秀なワンタフト歯ブラシ!

こんにちは、下地歯科です

 

歯磨きは一本の歯ブラシ(3列ブラシ)でする、と思われている方は多いかと思います。実は普通の歯ブラシでは磨けるのは全体の60%。つまり40%は磨き残しがあります。そこでぜひ使っていただきたいのが「ワンタフトブラシ」です。

特殊な三角毛のワンタフトブラシは、通常の歯ブラシでは届かない、磨き残しの多い場所に“ピンポイント”で清掃が可能ですので、1本の歯ブラシのみで清掃するよりも高い確率で磨き残しを減らす事ができるのです。

 

予防先進国のスウェーデンでは80歳でも平均で20本以上の歯が残っています。一方の日本は14本程度です。そんなスウェーデンでは、歯磨きはまずワンタフトブラシを使い、日々のケアを行っているのです。

 

ワンタフト歯ブラシは、この様な部位にお勧めです

・歯並びの悪い場所

・矯正装置を取り付けた部分

・ブリッジを入れた部分

・生えきっていない親知らず

・お子様の生え変わりの歯

 

特に、ワンタフト歯ブラシはお子様の生え変わりの歯や小さな乳歯にピッタリのサイズです。

 

歯の生え変わり時期や、歯がグラグラしだすと、歯磨きが痛く嫌がる子供さんは多いです。

この、ワンタフト歯ブラシを使えば、丁寧に小さな乳歯を磨く事ができるのでとてもお勧めです。

6歳臼歯の溝もしっかりと磨く事ができるので、お子様にも安心してお使い頂けます。

 

大人の場合は、ワンタフト歯ブラシを使う事で磨き残しを防ぎ、ブラッシング効果を高めてくれます。使い方は、歯ブラシよりも最初にワンタフトブラシを使います。

ワンタフトブラシで磨きにくい部分を磨き、そのあといつも通りに歯ブラシで磨くだけで歯垢をしっかり取り除くことができ、歯磨き時間も短縮する事ができます。

予防先進国のスウェーデンでは30年前から実施されている歯垢除去のやり方です。

 

ワンタフト歯ブラシを使って、正しく予防ケアを行って下さいね。


歯ぎしり 2024.03.11更新

「歯ぎしり・食いしばり」は次のような症状を引き起こします。

すぐには問題なくても、長く続けば確実に歯の寿命が短くなります。

歯が削れる・ヒビが入る

詰め物が取れる

歯周病が進行する

顎が痛くなる

口が開かなくなる

知覚過敏

不正咬合

日頃からどんなに歯磨きなどでケアをしていても、「歯ぎしり・食いしばり」があると、それだけで歯を失う原因となります。

さらには歯だけではなく、あごが痛んだり、開かなくなってしまう「顎関節症(がくかんせつしょう)」も引き起こします。

自覚がないことが「歯ぎしり・食いしばり」の怖いところです。しかしながら、8割の方が該当していますから、まずは「自分もそうかも」と疑ってみる必要があります。

「セルフチェックリスト」を用意しましたので、早速チェック!一つでも該当すれば「歯ぎしり・食いしばり」の可能性があります。

1つでも該当したら疑おう!

・歯ぎしりしていると家族から言われたことがある

・起床時に口の周囲がこわばる、あごが疲れる、だるい
・パソコンの操作中や運転中など集中しているときに、無意識に歯をかみしめている
・頬の内側に噛んだあとや、舌に歯形(圧痕)がついている

・常に肩こりがひどい
・耳の下からあごにかけて、コリやすい
・冷たいものを口に入れるとしみる

 

一つでも当てはまると、歯ぎしり食いしばりをしている可能性がありますので受診をお勧めします。


入れ歯の手入れ 2024.02.10更新

こんにちは、下地歯科です。

入れ歯は形が複雑で汚れを落としにくく、適切な手入れをしないと繁殖した細菌がトラブルを引き起こします。

入れ歯はあくまで人工物なので、適切なケアを行わないといろいろな不具合が生じてきます。そのひとつが汚れです。入れ歯は、基本的に毎日洗わなければなりません。

入れ歯は湿度が常に100%の口腔内に装着し、細菌や真菌などが繁殖しやすい環境で機能しています。

 

しっかりお手入れをして、いつでも清潔にしておきましょう!

【汚れた入れ歯が引き起こすトラブル】

  • 歯周病・むし歯になりやすくなる
  • 歯茎が炎症し、痛くて噛めなくなる
  • 口臭の原因になる
  • 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こす
  • お口に白いカビ(カンジダ菌)が生える

入れ歯の汚れを放置していると、そこに生えたカビがお口の粘膜にまでうつってしまうことがあります。

 

それが「口腔カンジダ症」などの病気です。

口腔カンジダは、口の中にだれもが持っているカンジダというカビの菌が異常に増えることによりおこる病気のことです。

カンジダが口の中に付いているだけの初めの段階では、口のケアをしっかり行っていれば口腔カンジダ症を予防できます。

 

入れ歯の手入れ

①お口から外して手入れしよう

入れ歯は毎食後、お口から外して水洗いをしましょう。必ず1日1回はブラシでしっかり磨き使用するブラシは普通の歯ブラシではなく、毛の硬さや形状が入れ歯用に作られている専用ブラシがおすすめです。

 

②夜は洗浄液につけておく

入れ歯をしたまま寝てしまうと、高温多湿のお口の中では一晩で何億という細菌が繁殖してしまいます。就寝時は必ず外して「入れ歯洗浄液」に浸けておきましょう。ひび割れなど破損の原因となりますのでくれぐれも乾燥させないでください。

 


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