SAVE THE TEETH 歯を守る

   

下地歯科ブログ

歯が無いことの悪影響 2025.05.14更新

歯が無いことの悪影響とは?

何らかの原因で抜けてしまった歯をそのまま放置してはいませんか?

歯が無い状態は、実は皆さんが想像している以上に大きな悪影響を及ぼします。

奥歯が無くなると確実に「噛めなく」なります。特に前から6・7番目の奥歯(大臼歯)を1本失っただけで、すりつぶす力が30%も落ちると言われています。

にっこり笑ったときに歯が抜けていたら、印象としてプラスに働くことはまずありません。

さらに、前歯が無くなると息漏れしたり発音が不明瞭になったりするため、会話にも問題が出ます。

抜けた所だけではない悪影響歯は隣同士の歯が倒れないようにお互い支え合っています。

歯が無くなってしまったまま放置すると、隣の歯が傾斜したり、まわったりしてしまいます。

無くなった歯の反対側の歯は、噛み合う相手を失ってしまうことで、時間と共に歯が浮いてきてしまい、伸びたようになります。

抜けたまま放置すると、歯と歯の間が広くなります。すると、食べかすがつまりやすくなり、むし歯を引き起こします。

しかも、それは歯と歯に隠れ気づきにくいため、大きくなって痛むまで発見しにくいむし歯です。

隙間につまった食べかすは、むし歯だけでなく歯周病も引き起こします。出血から始まり、やがて歯を支える骨を溶かしはじめ、最後には歯が抜けてしまいます。

さらに歯周病は、心臓病、脳卒中、糖尿病といった全身疾患にも影響があります。

抜けた歯を放置することは、そこが「噛めない」「見た目が悪くなる」だけでなく、お口全体にも影響を及ぼし、最終的には全身へも行き渡って寿命までも短くします。

健康長寿のためにも、もし抜けたまま放置している歯があったら、ぜひ今すぐご相談ください。


口内フローラ 2025.04.14更新

口内フローラとは

「腸内フローラ」は腸内には細菌が1000種1000兆個以上も生息しており、それらは種類ごとにまとまっています。その姿を顕微鏡で見るとまるで花畑(フローラ)の様に見える事から腸内フローラと呼ばれています。

そして、腸と同じように細菌がたくさん生息している所があります。それが消化器官の入り口でもある「お口」です。お口の中に腸内と同じように細菌のまとまりがあり、それを「口内フローラ」と呼びます。

 

口腔ケアは今や全身の健康維持に必須です。

お口の細菌はさまざまな病気の原因になります。代表的なものは「むし歯・歯周病」ですが、それ以外にも細菌が血流に乗ることで全身に広く悪影響を及ぼします。脳卒中・心筋梗塞・糖尿病にはじまり、ひいてはガン・リウマチ・早産まで、一見全く関係のない病気にも実はお口の細菌が関係しています。健康で長生きするためには、しっかりした口腔ケアがもはや必須になっています。

磨いていると磨けているは大違い

 

お口の中の細菌は、よく歯を磨く人で1000~2000億個ほど、ほとんど磨かない人だと実に10倍の1兆個以上にもなります。「自分はしっかり磨いている」と思われる方も要注意。実は「歯ブラシ」だけでは歯と歯の間の細菌を除去できず、なんと4割もの磨き残しがあるといわれています。

口内フローラはバランスが大事

細菌はすべてが「悪」というわけではありません。善玉菌・悪玉菌が存在し、常に縄張り争いをしています。善玉菌が多い状態をキープすることは健康にもプラスです。そこで近年では「ロイテリ菌」といったヒト由来の安全な善玉菌を錠剤などで摂取することで、口内フローラはもちろん、腸内フローラのバランスも良くするという、「善玉菌を活かした健康維持(バクテリアセラピー)」が最先端の予防医療技術として注目されています。

今回は「口内フローラ」についてご紹介しましたが、いかがでしたか。腸と同じように、お口も全身の健康と大きな関わりがある大事な場所ですから、ぜひ普段からの口腔ケアを心がけましょう。口腔ケアで大事なのは歯磨きですが、ご自身では磨きにくい部分もあります。ご心配な場合は、お気軽に当院にご相談ください。


プラークコントロール 2025.03.05更新

プラークコントロール

プラークというのは歯にたまる白っぽいカスのことですが、これは食べかすではなく、お口の細菌の集合体です。

蓄積したプラークは、放置しておくと虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。

そのため、歯に歯垢がたまらないようにコントロールすること、それがプラークコントロールです。プラークコントロールを実践するためには、歯磨きももちろん大事ですが、実はそれだけでは十分ではありません。

 

プラークコントロールを実践するために必要なこと

◆正しい歯磨きを実践する

プラークを分解する歯磨き粉を使っていればプラークコントロールができる、というわけではなく、実際、歯磨き粉というのは、プラークコントロールに欠かせないもの、というものでもありません。

本当に大事なのは、歯ブラシで機械的にきちんと歯磨きができていることです。

 

ただし、歯磨きもただただゴシゴシと磨くだけではあまり効果がなくむし歯や歯周病を効果的に予防するためには、ポイントを抑えた正しい磨き方ができていることが重要です。

その為に歯科医院で正しい歯磨きの仕方についての指導を受けておくことをオススメします。

 

◆食生活に注意する

プラークというのは、食事内容、食事の摂り方によってもつき方が変わってきます。

たとえば、砂糖の入ったものをよく食べる、間食をする、炭水化物をよく食べる、寝る前に食べる、

というような食生活をしている人はプラークが溜まりやすくなり、例え歯磨きをしっかりとやっていたとしても、取り残しが出る可能性も高くなるため、歯のトラブルを起こしやすくなります。

 

◆歯医者で定期的なケアを受ける

どんなに歯磨きが上手な人でも、100%汚れを取り切ることは難しく、いくらか磨き残しが出てしまいます。

そしてその磨き残しが蓄積していくと、そこから虫歯や歯周病が発症してしまいます。そのため、数ヶ月に一度(個人によって差があります)は、歯科でクリーニングを受けることが大事です。


歯磨きのタイミング 2025.02.12更新

歯磨きのタイミング

朝起きた時、ご飯を食べた後、夜寝る前…。

「歯みがき」は、みなさんの歯を守るために欠かせないセルフケア。

たとえ忙しかったり面倒くさくても「この時だけは絶対磨くべき!!」というタイミングがあります。

寝る前に歯みがきだけは絶対にしましょう!と言ってしまうと、「他の時間はしなくてもいいの?」と思われるかもしれませんが、もちろんそうではありません。

しかし、それぐらい就寝前の歯みがきは大切。

本来私たちのお口は「だ液」が殺菌や歯の再生などを促し、健康な状態を保とうとしています。

しかし、睡眠中にはその「だ液」がほとんど分泌されません。

つまり、眠っている間は口腔内が乾き、菌が繁殖しやすい環境となってしまうのです。

むし歯の発生には、むし歯菌、歯の質、糖分、時間の経過が関係しています。

むし歯菌は、食べ物に含まれる糖分を食べて増殖し、酸を排出します。

その酸によって歯の表面を覆うエナメル質は溶け出してしまうので、「糖分がお口の中に長い時間とどまっている状態」は、むし歯菌に餌を与え続けているようなもの。

そのため、就寝前にはフロスや歯間ブラシも使って可能な限りお口を清潔にするのがおすすめです。

さらに、食事やおやつの後の「細菌が増えやすいタイミング」も欠かさず歯みがきをして、細菌から歯を守っていきましょう。


シーラント 2025.01.20更新

シーラント

お子様の乳歯が生えそろったら、歯医者さんで虫歯予防のケアを受けるのがおすすめです。歯科医院で行う子どもの虫歯予防には、「フッ素(フッ化物)塗布」のほかに「シーラント」と呼ばれる予防処置があります。

シーラントってなに?

シーラントは奥歯の噛む面の溝をプラスチック樹脂で埋める処置です。

汚れが溜まりやすい奥歯の溝は、「歯と歯の間」や「歯と歯ぐきの境目」と並ぶ虫歯の好発部位となっています。シーラントはこの溝を浅くすることで食べかすやプラークを溜まりにくくし、虫歯を防ぐのが特徴です。さらに、シーラントにはフッ素(フッ化物)が含まれているため、歯質を丈夫にする効果や再石灰化(歯の修復機能)をうながす効果も期待できます。

シーラントを行う年齢の目安

  • 乳歯・・4~5歳頃
  • 6歳臼歯・・6歳頃
  • 永久歯の前歯・・7~8歳頃
  • 永久歯の奥歯・・9~12歳

 

シーラントをしたあと気をつけること

シーラントは子どもの虫歯予防のために行うものですが、「シーラントをしたからもう虫歯にならない」と思うのは間違いです。どうしてなのかご説明します。

 

  • シーラントは咬合面の溝に出来る虫歯を予防するが、歯と歯の間などに出来る虫歯は防げないため、毎日の歯磨きなどのケアはしっかりと続ける必要があります。
  • シーラントは次第にすり減ってきて半年くらい経つとかなり取れてしまいます。そのため、半年後くらいにシーラントの処置をもう一度行う場合もありますので、歯科医師の指示に従ってください。

2025年 2025.01.06更新

明けましておめでとうございます。

本年も皆様の健康をお口の中からサポートさせて頂き、一人でも多くの患者様が笑顔に、また健やかに過ごしていただけるように努力していきたいと考えております。

本年もどうぞ宜しくお願いします。


12月のお知らせです☆ 2024.12.01更新

火曜日、水曜日、13日の金曜日は9:30〜16:30までの診療です。

19日木曜日は9:30〜11:30の午前のみの診療です。

年末年始は12/29〜1/5まで休暇となります。

よろしくお願いいたします。


唾液の働き 2024.11.07更新

よく噛んで唾液を分泌させることは大切?

はい、非常に大切です。

 

よく噛むことは唾液の分泌を促して消化を助け、またストレスの解消にもなり、健康維持に役立つことが知られています。ゆっくり食べると満腹感も得られやすいことが知られています。

唾液には消化や潤滑などの働きの他、洗浄や抗菌作用などがあり、口の清潔や肺炎予防などに欠くことができない貴重なものです。唾液のネバつきは水分不足のサインですので気をつけてください。

手軽に噛めるという点で、チューイングガムは便利です。入れ歯の方には、「歯につきにくいガム」もあります。キシリトール入りのガムにはむし歯予防効果もあります。

 

口が渇いてしまう場合はどうすれば良い?

水分の不足やストレスなどで、唾液が減ることが原因です。ストレスの緩和も兼ねて、ガムなどを噛むのも有効です。水分を口に含んで潤したり、マスクをつけて蒸発を予防するのも良いでしょう。かぜやインフルエンザの予防のためだけでなく、マスクをつけることで蒸発が少なくなり口の乾きも和らげることができます。特に、冬場の避難所のような湿度の低い環境では有効です。歯みがき剤のようなチューブに入った保湿ジェルは乾燥予防に有効です。小豆大程度を、舌や頬の粘膜に薄く塗り広げてください。入れ歯が歯肉に接する部分に塗ると、入れ歯の安定に役立つことがあります。

 


高血圧とお口の関係 2024.10.21更新

高血圧とお口の関係

実は高血圧とお口の健康に深いつながりがある事をご存知でしょうか?

 

高血圧が指摘されるのは、繰り返しの血圧測定により最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上の場合です。この状態が持続することで、心臓病や脳卒中などのリスクが高まり、全身の健康に様々な影響を与えます。

 

高血圧患者様の口腔内に見られる特徴

高血圧はその大半が原因不明の「本態性高血圧」と言われるものです

「本態性高血圧」とは、特定の原因が見当たらないものの、生活習慣病の一環として捉えられる高血圧症のことを指します。

これは様々な要因が重なり、具体的な原因が特定できない高血圧です。

高血圧と診断される人の約90%が、本態性高血圧であるといわれています。

食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレス、遺伝的体質など、遺伝的要因や生活習慣によるものがいくつか重なり起こっていることが分かっています。

 

この状態は、動脈硬化や高脂血症といった他の健康問題と深い関連があり、心血管系の病気へと繋がる危険性を内包しています。

 

高血圧症の管理に用いられる降圧剤には、多岐にわたる副作用が存在します。

降圧剤のなかにはその副作用で口腔乾燥を起こすこともあるため、それが歯周病の進行を早めているとも考えられます。

口腔乾燥は唾液の減少を招き、唾液が持つ天然の洗浄作用が低下するため、細菌が繁殖しやすい環境となります。これらの状態は、歯周病だけでなく虫歯のリスクも高め、結果として全身健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

 

高血圧の人は中等度の歯周病が健常な人の1.5倍になると報告されています。

歯肉増殖がある場合は、歯科医師や歯科衛生士に定期的なプラーク除去をしてもらって歯周病予防に努めましょう。

そして、歯科治療時には、「高血圧であること」を事前に知らせておきましょう。


染め出し 2024.09.19更新

染め出し

皆さんは歯科検診などで、染め出ししたことがありますか?

染め出しは歯のプラーク(歯石)を色で染めてくれるものです。染め出しをして分かることは歯磨き習慣の癖や磨き残しの場所です。汚れを見える化することで、

・どんな磨き方をしているのか?

 

・磨くのが苦手な場所

 

がはっきりわかります。

 

染め出し液で染まったところ=歯磨きが苦手なところ、なのです。

 

歯垢を赤く染めることによって、「こんな場所にこんなにみがき残しがありますよ」とはっきりとわかります。丁寧に歯を磨いている患者さんでも、歯が全く染まらないということは殆どありません。

 

・右利きで右側に汚れが集中している

 

・奥歯はきれいなのに前歯に汚れが集中している

 

・歯の表面はきれいでも歯と歯の間が染まっている

など磨き方に癖がある場合も染め出しでわかります。

 

染め出しをする事で、ご自身の磨き方の偏りの癖などが目視ではっきりと分かり

普段の歯磨きで意識して磨く事ができるのです。

 

そして、次の検診などで改善されているか観察しています。

 

しかし、どんなに歯を磨いても赤い染め出しが取れないところは、むし歯の可能性があります。

また詰め物やかぶせ物の境目が赤く染まり歯ブラシをしても取れない部分も、隙間が空いていて歯垢が入り込んでいたりむし歯になっている状態です。

むし歯は初期対応が重要ですので、この染め出しがむし歯治療の早期治療には重要な処置となります。

気になる方は、検診にお越し下さい★


下地歯科

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